韓流ブームの火付け役、
冬のソナタのロケ地に行って来ました。
あ、初めにお断りしておきますが、ヨン様ファンじゃありません。
最初っから行くつもりも無かったし。
タクシーの運転手さんの御厚意で途中寄り道したダケなんです。
地図が読め、重たい荷物も持ってくれる夫と一緒なら、明洞周辺は勿論、東大門、ユネスコ世界文化遺産である「昌徳宮」にも、仁寺洞にあるアートなショッピングモール「サムジギル」にだって、行きたいところには全て地下鉄と徒歩で行けたのに。
寒いって理由だけで・・・
乗っちゃったよ、腹黒タクシーに。
ロッテホテルのタクシー乗り場に並ぶ模範タクシー。黒塗りで綺麗な高級車に安心したのが間違いの始まりデシタ。
目的地までさほどの距離じゃないからと乗ったハズのタクシーで、日本語が上手な運転手に
まさか軽く拉致軟禁されるとは。
「時間アル?大統領官邸マデ案内シテアゲルヨ〜」
・・・この件は夫の趣味にもマッチングしたので、そのままお願いすることに。(この時点で鴨ネギだと思われたに違いない)
「北村、素晴ラシイ街並ヨ。普通、観光イカナイ場所ダカラー」
いえいえ、ここは観光スポットとしてソウルナビにも載ってますよ。
前を歩く人も、後ろから来る人も、みーんな日本人。観光客ジャン。
一般の民家が建ち並ぶ場所なので、小さな声でササッと写真撮影を済ませます。
「日本人、ミンナ「ヨン様」スキネ〜」
確かに「冬ソナ」は見てた。話がややこしくなるから言わなかったけどさー、韓流ドラマのロケ地巡りが出来るなら
「宮~Love in Palace」がイイと思ってたんだ。
「宮」だけでなく、アメリカドラマの「ゴシップガール」にもハマッているニコッペ。頭の中は青春☆真っ最中♪
「ココ、ユジンノ実家。家ノ人、知ッテルカラ、案内シテアゲル〜」
既に撮影で使われた民家は取り壊され、すっかり新しい家が建っていました。
ロケ地の女主人でもあり、韓流スターグッズを販売しているオバチャンに「寒いから売店の中でお茶を飲みながら話をしよう」と腕をつかまれ何度も強引に誘われましたが、丁重にお断りしました。(当たり前だよ!)
ユジンの実家から見える景色。
「冬ソナ」を見た事が無い夫も楽しめる、素敵な景色、街並み。これはこれで満足。
ユジンの実家にいたのは15〜20分程度だったでしょうか。その間もタクシーのメーターは上がり続けていました。
「ニセモノ、偽物ブランド、イルデショ。日本人、ミンナ買ッテルヨ。」
「ソックリナラ偽物デ満足デショー!」
・・・いらねー。
「他、行キタイ所アッタラ 1日2万円 デ案内スルヨ〜」
「偽物、ホントーニ、イラナイ?」
「コーンナ高級車、滅多ニ乗レナイデショー!?アナタタチ、ラッキー!ダヨ!!」
「ワタシモ、上等ナ偽物ナラ、イイ思ウヨ。」
タクシーを1日チャーターして観光を楽しむのもひとつの手だと思うし、実際に台湾や中国では何度も経験している。ベトナムではガイドさんと個人的に契約して、充実した観光をしたし。
しかし旅行会社を通さず、初対面の個人客にいきなり営業をかけるとするならば、ある程度の割引が必要になると思うぞ。
いきなり正規料金を言われても首を縦には振れないのだ。
それにだ。何処ぞのマンションの一室にある闇の偽物屋を熱心に勧める運転手に、観光は頼めないよ。
1時間弱の観光案内で5千円支払う羽目になったニコッペ夫婦。
魚心あれば水心。こちらの気持ちを読んでの事だったのかもしれない。
ぼったくりとは言わないよ。けれど、ちょっぴり高い勉強代を支払ったのでした。
ちなみにロッテホテルから金浦空港まで黒塗りの模範タクシーに乗った際の料金は、日本円に換算すると3千円弱。高速に乗ってスイスイ飛ばし、開発途中の建物についても説明してくれました。
きちんとしたタクシーに乗れば安心なんですけどね。(そりゃ、そうだ)
それにしても実際のところ、どれだけの日本人が上等な偽物を購入しているのでしょうか。
偽物でも良いからヴィトンが欲しい、グッチが欲しい、シャネルがプラダが!!!なんて思えないなー。